投稿者:はぜどんさん
この話は今から8年位前の本当に遭ったお話です。
当時私は友人二人と有明海の[大和干拓]と言う所に
ちょくちょく夜釣りに行っておりました。
そんなある日のことです。
友人Sが「今日は頭が痛いので見学する。」と言うので
私は、友人Aとともに釣り糸を垂れていました。
夜9時を過ぎたころ、Sが「焼き鳥でも食ってから帰ろう。」
と言う事になりその日は楽しく別れました。
さて次の日の朝です。
Sのお父さんから電話があり、Sが意識不明で急に倒れて
そのまま病院に入院してしまいました。
それから一カ月後、Sは帰らぬ人となりました。
くも膜下出血だったそうです。28歳の若さでです。
僕らは信じられませんでした。
Sの葬式がすんで私はめちゃくちゃ泣いてしまいました。
三日後のことです。
Aが又「夜釣りに行こう」といいだしたので、二人でいくことにしました。
帰り道、お好み焼き屋で飲もうと、二人店に入って
釣果の話題で盛り上がっていました。
その時です。
店員が「失礼しまーす。」とお冷と御皿と
お絞りとコテを置いてて行きました。
私は気にも止めずAと話していたら、
見る見るうちにAの顔が真っ青に成なり、
「おい!」とテーブルの上においてある食器を指刺すのです。
私は只ならぬ嫌な予感がして、
その指が刺している先を恐る恐る目で追いました。
それは三人分。
そう。死んだSの分の食器が置いてあったのです。
我々は、無言で周りを見回した後、
背筋に冷たいものが走るのを感じました。