投稿者:おどらでくさん
母方の叔母は小さい頃は普通だったのに、
成長するにつれ一寸変になっていたそうです。
家族とちょっと買い物に出掛けただけでもすぐにぐったりしてしまい、
帰るなり横になっていました。
当時役所でバイトしてたそうですが、
やはり帰宅するなり疲れて動けない状態でした。
性格も異常なほどに神経質で、当時小学生だった私にとって、
どう接すればよいのか判らないほど怖い存在だったのです。
そんな折、私の祖母が新幹線で新潟まで出掛けました。
途中で修験者の格好をした老婆が乗車し、祖母の隣に座りました。
しばらく他愛ない世間話で盛り上がっていた所、突然老婆が言いました。
「あなたの娘さん、今困ってませんか?
何かに憑かれているのではないですか。」
びっくりした祖母は叔母の事を話しました。
憑かれていると言われ、思い当たることがあったからです。
祖母は水子が1人いました。
原因は水子ではない、その水子ならあなたの守護霊になってますよ、
何が憑いているのか私にはわからない、と老婆は答え、
帰宅したらすぐにお払いするようにと忠告してくれたのです。
帰宅後、知り合いから先生を紹介してもらって霊視してもらいました。
どうやら叔母に憑いていたのは祖父(つまり叔母にとっては父)の兄弟だったようです。
祖父の兄は殺され、弟は沖縄で戦死、姉は若くして結核で死んでいました。
特に一番美しい時期に人目から隠され、孤独の内に死んだ
姉の霊の影響が大きかったのです。
(写真見たけど、超美人で、とても無念だったろうなーと思いました。)
死んでからも苦しむ場合、供養してくれるように優しい子孫に
頼ってくることがよくあると先生が言いました。
早速お払いすることになり、憑いている先祖霊を、一旦祖母に憑依させました。
憑依といっても意識はちゃんと祖母のままです。
先生がお酒を飲ませてくれました。
祖母はまったくの下戸なため、「そんなに沢山、一度に飲めないよ~!」と
意識では思うのですが、なぜか身体が酒を求めるのです。
お冷を飲むように何杯もグビグビ飲み、おまけに哀しくもないのに
涙があふれるため、頭はパニック状態。
その後先生になぐさめられ、口が勝手に「辛かったよ~辛かったよ~」と喋ります。
意識は自分のものなのに、体を誰かに支配されるという感じだったそうです。
結局お払いは無事に成功し、その先祖霊は
今では叔母さんの守護霊になりました。
叔母の性格もがらりと変わり、明るくなりました。
慢性的な疲労感もなくなりました。
この一件で母方の親戚は皆信心深くなったのです。
私はあまり霊的なものを信じない性分(興味はありますけど)なので、
この話にしても心理的なものが作用しただけだと思ってるんですけどね。
ちなみにこの先生とは今でも家族ぐるみで付合っています。
この間おもしろ半分に霊視してもらったら、父方の親戚が
私に憑いてると言われました。(笑)
たしかに父方の祖母をはじめ、近い親戚が数人自殺してるけど。