投稿者:あきらさん
これは僕が二年前に体験した話です。
当時(中1)、まだ入学したばかりの僕はまだ学校内に
どんな教室があるのか分からず昼休み(30分)に
友人Sといっしょに学校内を探検していました。
僕が通っているO中学校は今年で築50年を迎え、
学校のところどころが痛んでいます。
しかしこれは古いせいではなく、8年前
僕が住んでいる県で一番荒れている学校と呼ばれていたときに
付いた傷らしいです。(これは先輩に聞いた話です)
そういう事をSと話しながら一つ一つ教室を回っていきました。
1階、2階と見ていき、そして3階へと登っていきました。
3階には3年生が修学旅行に行っていて、
誰もいないため静まり返っていました。
3階をしばらく歩いて行ったところに一面に畳が敷かれた部屋がありました。
そこは「作法室」と呼ばれるところで当時、
PTAの話し合いや茶道などの講習に使われているところでした。
Sと僕は中に入りいろいろと壷や掛け軸を見ていました。
10分ぐらいそこで休んで、僕とSは部屋を出ようとしました。
僕は出るとき咄嗟に押入れが目に入りました。
少し開いていたのです。
よく見るとそこにはO中学校の体操服を着て
泣いている女の人が立っていました。
怖くなった僕は早くその場を抜けて逃げたかったのですが
怖くて体が動きません。
しかもだんだんその女の人が近づいていてくるように思えたのです。
ヤバいと思った瞬間に友人Sが
「何ボ~ッとしてるんだよ。もう昼休み終わるぞ」
と手を引っ張って部屋から出してくれました。
すぐにこの体験を友人Sに話しましたが信じてはもらえませんでした。
しかしこの体験を先輩Nに話すと先輩はこう答えてくれました。
今から8年か9年前にあの作法室で一人のバレー部女子が
教師と生徒2人に犯されて殺されたと・・・。
あれ以来僕は「作法室」にも近づいていません。
しかし春から3年になる僕はクラス替えがない限り
教室が「作法室」の隣です・・・・・・