投稿者:源さん
僕が小学校にはいるか、入らないかの歳だった時です。
僕がお盆の時、実家に帰り親戚の子供達と「かくれんぼ」をしていました。
うちの実家は今でも蔵や母屋と離れに別れていたりと古い造りの家です。
ルールとして、隠れる場所は庭と離れと決めていたような気がします。
かくれんぼが始まり、僕は隠れる役になったので
離れの2階の押し入れに隠れていました。
鬼の「みっけー」と言う声が聞こえてきて、
残りは僕だけになりました。
しばらく、鬼は探していたようですが、結局は
「降参するけえ、出て来いやー」と聞こえました。
「よし、勝った」と思い、出て行くと周りは夕焼になっています。
かくれんぼを始めたのは昼です。
子供ながらに「え?おかしい」と思い、離れから母屋に行くと
交番の巡査さんや、親、かくれんぼをしていた子達が集まっていました。
「何しよるん?」と言うと「あんた、どこに居たんじゃ?」と言われ
大に怒られました。
「離れの2階の押し入れに隠れとったんよ」と言いましたが、
「離れの2階には押し入れなんか無いよ」と
「嘘じゃないで、ホンマにあるんじゃけ」と言い、
親を連れて離れの2階にあった押し入れの所まで連れて行くと・・・
そこには何も無い、ただの壁でした。
しかも、隠れていた時間も、せいぜい10分か15分程度しか
経過していないと思うのに、外は既に日暮れ。
消えた空白の時間といい、離れにある謎の押し入れといい、
ウチの田舎には謎多過ぎです。
今でも、帰省した際には離れに行き押し入れのあった
部屋に行ってみるのですが・・・
やはり今でも壁です。