投稿者:二三一三さん
私の叔母は息子が亡くなって以来寂しく暮らしていたんだけど、
まぁ色々とあって転居せざるを得なくなって新しい宅地を探してたんです。
で、その頃不可解な夢を見たんです。
夢の中で叔母はどこぞの行った事も無い
お寺の境内にいたそうです。
そしたら頭の上から死んだ筈の息子が呼んでたそうです。
振り仰ぐと、庫裏の2階と思しき窓から息子が
身を乗り出して笑っていたそうです。
何分にも夢の中ですから、息子が既に鬼籍に居るのも忘れ
叫んだそうです。
「あんた、そんなとこ居たらだめじゃん!ちゃっと降りて来な!」
(原文ママ=遠州弁。すみません。田舎だもんで)
叔母の叱責にも拘わらず彼はにこにこしながら
窓から身を乗り出してある一方向を指さしたそーな。
で、この時はここで目が覚めたんだそうです。
まぁね、ここまでだったら唯の「変な夢」でさね。
なんだかんだあって土地を決めて家建てて落ち着いた頃、
自宅の周りを散歩してた叔母は愕然としたそーな。
在るんですよ。
夢に見たあのお寺が。
振り仰げば夢で息子が顔だしてた窓さえあったそうです。
で、住職に事情を話して夢の中で息子が居た庫裏の2階に
あげてもらったそうな。
夢で息子が指差した方角を見たら、
そこには新築なった自分チがあったとさ。
ご親切なことに、このハナシを聞いたご住職は
ワザワザお経を上げてくださったそうです。
ありがたやありがたや。
おまけネタ。
このお話の数年後に判ったことですが、このお寺のご住職、
当時私の姉が通ってた短大(仏教系)の理事長様だったそーです。