投稿者:デューク投稿さん
今から10年ほど前私が高校生だったころ、
バイトの先輩に連れられて十三佛地蔵に行きました。
向かう途中に先輩から、そこにまつわる話などを聞かされましたが
別に怖い話しでもなかったので気にも止めませんでした。
現地につくと複数の見物客と一組の若いアベックがいました。
私たちが中を見ているとそのアベックの女性の方が
洞窟の上部から落ちてくる水滴に当たり、
濡れるから帰ろうなどと言っていましたが、
その時私は来る道中先輩から聞かされた話を思い出していました。
そして一通り見て廻ったので私たちも帰ろうかといい
車を止めている場所へ向かいました。
すると先輩がこの近くのダムも心霊スポットだから
ちょっと覗いていくかといい、車を走らせました。
車が進み出して2~3分経って大きな左カーブにさしかかった時、
前方右側ガードレールにぶつかった1台の車がいました。
規模的にはたいした事故じゃなかったので
私たちはとりあえず止まり中の様子をうかがいました。
そして私はがく然としました。
何故かというと、行きがけに先輩から十三佛地蔵の洞窟に滴る水滴にあたると、
交通事故を起こすという話しだったからです。
そう、車の中にいた人物とは、あの若いアベックだったのです。
ここまで話しの辻褄(つじつま)が合うと信じるしかありませんでした。
帰りは自分もあたったんじゃないかなどとおもい、
生きた心地がしなかったのを憶えています。