恐怖のお店5中編

恐怖のお店5中編 怖い話
恐怖のお店5中編

恐怖のお店5中編

投稿者:マスターさん


その時になって初めて彼女の声が聞こえた!

「開けて~~開けて~~中で何やっとんの~~」

カチャカチャとドアノブを回している!
開かないはずがない、彼女の部屋のドアには
鍵など付いてないのだから!
「誰も入れん、誰もなあ~~~ゲゲゲゲゲゲッ」
脂汗が噴出すのが分かる!
やばい、やばいぞお!こいつ本物や!
こんな奴相手にしてたらマジで殺される!
なんとかせな、なんとか、、、なんとか、、、
プツン・・・
「ふざけんな~~ナンで俺が訳分からん
関西弁の悪霊に襲われなあかんのや、
お前誰や?なんの為に俺を襲う?答えんかい!」
私、キレました。
あまりに理不尽な恐怖に我慢ができなかったのでしょう。
するとJちゃんに入り込んだ奴が言うのです。
「お前のじいちゃんに酷い目に合わせられた、
あいつはもういないから孫のお前に、、孫のおまえに、、、」
またまたプッツ~ン
「ふざけんなこら~そうゆう揉め事は
当事者同士でやらんかい!俺には関係ねえやろ!」
「孫のお前に~孫のお前に~~」
らちがあかん、やってらんねえ・・・・
そうだっ!!
部屋の外の彼女に叫ぶ!
「Y夫を呼べ!Y夫を!」
Jちゃんに取り付いた奴の表情が強張る!
「分かった、すぐに連絡してくる!」
階段を駆け下りていく彼女。
「呼ぶな~~あいつを呼ぶな~~」
Y夫とはJちゃんの彼氏の事で、実は生まれながら
非常に霊力が強いとゆう能力を持っており、
普通の人が手こずる悪霊を簡単に祓ってしまうのである。
悪霊が私の体から離れて、閉じていた扉を意図も簡単に開け放った!
「○○○ちゃん、心配ないよ、ふざけてただけだから、戻っておいで~」
ナニ!Jちゃんの声に戻ってる!?
「本当に・・・?」
恐る恐る戻ってくる彼女。
「あかん、早よ電話かけてこい!騙されるな!早よ!」
Jちゃんの体を中に引きずり込み扉を閉めた!
「邪魔すんなボケ~だまっとらんかい!」
また格闘が始まる!
30分後。
Jちゃんの彼氏、Y夫とY夫のお兄さんが到着!
窓からそれを見ていたJちゃんに入り込んでる奴が焦りだす!
「何で呼んだ、兄貴までおるやんけ!帰らせろ!帰らせろ!」

このY夫のお兄さんなのだが、Y夫に輪をかけた強力な霊力者で、
見る人が見れば体が光っているそうである。
こうなったらこっちの物!
後はこの部屋に入ってきて祓ってもらうだけである!
5分経過、、、10分経過、、、
階段を上がってくる気配なし!
Jちゃんは座ったまま下を向いて黙っている。
15分後、勢いよく扉を開けてY夫とお兄さんが入ってきた、、、
Y夫が手からかなりの血を流していてる!?
「Y夫どうした!!」
私の問いにY夫は
「玄関の扉が突然閉まって手を思いっきり挟んだんだ、、、こいつの仕業だな」
Y夫は寝息をたてるJちゃんの顔を睨んだ
取りあえずもう安心だ、まさに疲労困憊である。
格闘始めてすでに3時間が経過していた。
後編に続く。



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