投稿者:さけぴーさん
はじめまして。大学のときの話です。
当時女子寮に住んでいた私は、同室の子とケンカして
空き部屋で暮らしていたことがあります。
向かいの部屋のMちゃんという子もそこを喫煙室として
使いに来ていて、すっかり二人で私物化状態でした。
やがて私は元の部屋に戻ったのですが、
余分な荷物は空き部屋に置いて、まだ物置として利用していました。
ある日、好きなバンドのカセットを置きっぱなしにしていたことに気がつき、
空き部屋に取りに戻ったら、その日に限ってドアが開きません。
イヤなことでもあったのか、Mちゃんが昼間からお酒を飲んで
鍵をかけてこもってしまったそうで。
呼んでも返事がないし、仕方なく引き返しましたが、
聴けないとなるとよけいそのカセットが聴きたくなるもので、
その日は夕方までボーッとして過ごしてました。
「いつもならあんなことするヤツじゃないのに。
私も使うってわかってるだろーに!」
なんて不満を抱きながら・・・・。
夜になってから、Mちゃんが真っ青な顔をして、
私の部屋に訪ねてきました。
「さっき、私のとこに来た?」って。
私がドアをノックしたのはもう数時間前の話です。
聞けば、鍵をかけたはずのドアから私が入ってきて、
「わかってるでしょー!?」
と文句を言いながらカセット置き場のところを
ガチャガチャ探って出て行ったんだそうです。
不審に思って鍵を確かめたら、やっぱりかけていたと。
そのとき彼女はもう完全に酔いは醒めていたそうなので、
夢ではないはず。
しかも、その〝私〟のセリフと、自分の考えていたことが
一致してたのでゾ゛ッとしました。