投稿者:綾織さん
2003年のゴールデンウィークの出来事です。
ウチの家族(両親+私をふくむ子供3人)の5人と、
母方の母1人というメンバーで、
一泊二日の旅行に行きました。
車の中で、両親と祖母がこんな話をしていたのをよく覚えています。
「これでさぁ、誰か死んだって言ったらもう予定が
全部パァになっちゃうよね~」
「ホントさぁ。」
そんな会話をするほど、私達はこの旅行を
楽しみにしていたんです。
行ったのが最初の二日間で、事はGW3日目に起こりました。
旅行から帰ってきた次の日、父は不気味な夢をみたそうです。
その夢の内容はこうでした。
父は、骨箱を持って火葬場に居たそうです。
横には母と、母方の祖母が居ました。
しかし、父方の祖父母と私達兄弟は
そこには居なかったそうです。
そこまで聞いた母は、それは子供か
父方の祖父母が死ぬという予知夢ではないかと推測しました。
しかし、父は「どうして俺が骨箱を持たなきゃならないんだ」と
少し怒っていたそうです。
自分の子供ならば、父が骨箱を持って怒る事はないでしょう。
ちなみに父は長男なので、
父方の祖父母というのもあり得ないんです。
そして極めつけは、地下へ続く長い階段でした。
その階段も火葬場の一部のようで、父は骨箱を持って
その階段を下りて行くのだそうです。
これを聞いた母はこう言いました。
「A市(私達の住んでいる町)には火葬場は一カ所しかないけど、
その火葬場に地下は無いよ。」
そんな風に、父と母が話していた時に、電話が鳴ったんです。
「P町に住んでるじいさんが死んだってさ!」
その人は母方の祖母のおじさん
(わたしの母方の曾婆ちゃんの姉弟)
で、私も色々お世話になった人でした。
後から葬式に火葬場まで行った母の話によると、
その火葬場には地下に続く長い階段があったそうです。