投稿者:風月さん
お久しぶりです。風月です。
かなり久しぶりの投稿になりますが、
今回は数年前にこちらのHPに投稿させて頂いた話、
「鼻歌」の続編になるのでは?というお話を……。
高校生活も無事に終了し、某食品会社に就職してから早三年。
不況のあおりもあり私たち以降の
新卒新規採用を控えていた当社も、今年ついに
八人の新入社員を迎えました。
その中に私の母校から採用された女の子がおり、
彼女の気さくな性格も手伝って、私たちはすぐにうち解けました。
ある日私の部屋に彼女を招き、
お茶をすすりながら(嗚呼ババくさいかも)
会話に花を咲かせていると、ふと高校時代の
寮生活の話になりました。
私はあの頃の不思議な体験
(まぁ「鼻歌」の話の他にも色々あったのですが……)を
あまり怖くならないよう彼女に話しました。
すると彼女が入寮したときにも色々なことが起こり、
皆とても怖がっていたというのです。
しかも聞くところによると私たちの代よりいっそう
グレードアップしているようで、誰もいないはずの方向の壁
(廊下や階段に面した方)やドアが叩かれるのはもちろんのこと、
洗面所などで人影を目撃し、正体を確かめようと
追いかけたところそこには誰も居なかった。
誰も使用していない部屋から物音がする。
夜な夜な廊下を素足で歩き回るようなぺたぺたという
足音が聞こえる。
夏場は暑いので部屋の窓を開けていると、
犬の鳴き声とも女性の悲鳴ともつかないような
悲痛な叫び声が聞こえる等々……。
私たちの代ではこんなコトはほんとにごくたまに、
ごく一部の人間が体験する程度だったのですが、
ついに目撃証言まで出てくるとは……。
(私たちの代では目撃談までは無かった)
私たちの前の代の先輩からはそんな話は
聞かなかったのですが。
私達の代は、それはもう色々とドロドロとした
人間関係がくり広げられ、
(まあ十代の後半なんて色々多感な時期ですし)
霊感が強い人間も数名同時に入寮していました。
人が集まるところにはそれなりに霊なども集まってくると言います。
そんなところにマイナスの感情を持った人間が多数集まり、
強い霊感を持った人間が入り込めば、まぁ何かと
起こりそうなもんですね。(実際にこうして起こっていた訳だけれども)
もしかしたら私達が気付かないうちにそれらを呼び集め、
その場に留まらせてしまったのでは?
と勝手に考えています。
これからもあの寮では色々な噂が飛び交い、
色々な心霊現象が続いていくことでしょうね。