投稿者:蒼麒麟さん
私が、中学生くらいの時の事なんで昔の話なんです。
私の母をとても慕ってくれていた、
かなり年下の友達が居ました。
そのお友達を、仮にMさんとします。
いつも、「かあちゃん、あのね」って
私の母を呼んでいたのを覚えています。
ある日の早朝・・・確か5時くらいだったかと思いますが
母が風呂に入っていました。
「こんな朝早く珍しいなぁ~」目が覚めた家人は言います。
風呂から出た母に、父が聞きました。
「どうしたんだ?こんな早く。」
母は、答えます。
「それがわかんないのよ、急に風呂入らなくっちゃって思って」
変な事言う人だなって事で、話終わりました。
その日の夜、母の夢の中にMさんが出て来ました。
悲しそうな顔で、じっとこちらを見ています。
「・・・かあちゃん・・・」
翌朝母は、変な胸騒ぎを感じて兄に運転してもらい
Mさんの家に行きました。
沢山人が居ます。通夜の準備をしていました。
その中の一人に母が尋ねました。
「何か、あったんですか?」
「昨日の朝ねぇ、風呂場で手首切って自殺しちゃったのよ」
後で、聞いてみると母が風呂に入っていた時間でした。
「なんて事・・・。」
母は、呆然とします。
とりあえず、家に戻り「通夜」「葬式」に行く準備をしました。
それから、何日か母の夢の中にMさんが出て来て
同じように「かあちゃん・・・」とこちらを見ています。
体調がすぐれなかった母は、友人に
「こんな事があったのよ」と話しました。
その話を聞いた友人は、霊能者の所に母を連れて行きました。
その霊能者は、こう言いました。
「この霊は寂しくて貴女を連れて行こうとしている。
このお札と塩、酒を川に流して手を合わせなさい」
その通りにしたところ、夢の中にMさんは現れなくなりました。
母は、今も健在です。