悲しい鬼女

怖い話

悲しい鬼女

投稿者:B-HEARTさん

福岡県某所(あえて場所は言いません。)の住宅街。
そこに古墳を削り建てられた神社があります。
今年の春ぐらいの事だったか真夜中の神社に
動く人影を見ました。
師:「今日は無理っぽいね」
そう言って弘法大師像参拝を諦め、
私と師匠は日を改めて来る事にした訳なんですが、
一週間後の夜来てみると、神社の鳥居に
霊が立っていました。
師:「何か居るね」
私:「今日は別の意味で無理ですか?」
師:「いやぁ・・大丈夫なんじゃねーの」
私:「んじゃ呼んでみますか」
鳥居の前に車を止め、呼んでみると、
霊は私の左腕に爪を立てて掴み掛かかり、
師匠はそれと同時にその動きを封じました。
曰く、「鬼」と化した女性・・・鬼女である。

生霊の類、人のかたち(原形)を留めない程に
怒りをあらわにする其れは「丑の刻参り」の産物でした。
師:「こいつ一週間前に見た奴か・・
彼氏に二股かけられて捨てられたってさ」
私:「それで丑の刻参りなわけか・・」
現代女性にこの様な呪法を実践させるとは、
その男の顔が見てみたいものだ。
師:「どうする?」
私:「戻そうか・・この恨みは成就させた方が良い。」
こうして彼女には鳥居に戻ってもらったわけですが、
丑の刻参りは人に見られると効力が無くなるといいます
其れを成しえた彼女を称え、彼に罰が下るよう
応援しつづけています。
だから、(あえて場所は言いません)って事なんです。
あとは呪いを掛けた本人に幸せが
来ると良いのですが・・・。

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