流れてきたモノ

怖い話

流れてきたモノ

投稿者:紅のプー太郎さん


盆休みに釣り仲間3人で、無人島へ夜釣りに行った際の出来事です。
陸上競技のトラックくらいの大きさで、
20mおきくらいの間隔で3人並んで釣ってたそうです。
夜半過ぎた頃、腹が減ったから、
少し高い所で弁当を食べてると、少し沖合に
ゴミにしてはデカ過ぎる漂流物が流れてきて、
何だかんだ言い合ってたんですね。
その日は曇りがちな空模様で、たまたま雲の切れ間から
月明かりが射しこむと、救命胴衣を着た人で、
弱々しく手足をバタつかせてました。
いつも何かあった時の為に、ロープを持参していて、
慌てて結んでいたロープをほどいて、片方を持って
溺れていた人のもとへ、泳いで行きました。
なんとか岸へ手繰り寄せたあと、焚き火をして衣服を脱がせて、
乾いたタオルで拭いたりして、海上保安庁へ連絡したそうです。
流れてきた方は、朦朧とした意識のなか
「死にた・・・くない・・・助け・・・死にたく・・・」

と、うわ言の様にゆうばかりでした。
巡視艇が到着して、溺れていた方を収容したあと、
事情聴取で1人ついてく事になり乗船したら、
いきなり黒い袋に溺れてた方を入れ始めたんですね。
事情が分からずキョトンとしてると、職員の方が
「よく引き上げられましたねぇ?・・・・連絡だけされると、
探すのが大変なんですよ」と言われ、
ようやく事情が分かったそうですがね。
10日くらい前に、高波にさらわれたか落ちたかで、
行方不明になった釣り人で、死後3~4日経過してたそうです。
おそらく「死にたくない」とゆう強烈な思いが、

釣り仲間に幻覚とゆう形で伝わり、生きてる風に見えたのだろう?
と思いますが、盆とゆう時期と丑三つ時とゆう時間帯もあり、
こんな事も水辺では起きてもおかしくはないです。

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