真夜中の工場にて

真夜中の工場にて 怖い話
真夜中の工場にて

真夜中の工場にて

投稿者:紅のプー太郎さん


人が2交代制の工場で働いており、
梅雨明け間近な頃に、起きた出来事みたいです。
どしゃ降りの雨の中、夕方に会社へ出勤すると、
なんかいつもと違う変な感じだったそうです。
昼休みになると、少し遅くきた年輩の同僚が
「さっき呼ばなかったか?」と聞かれても、
もうその頃には全員食堂に来ていたんですね。
長めな昼休みを終えて、仕事を始めた途端
「バタンッ‼」
と音がして、真っ暗になり機械類も止まってしまいました。
年期が入った機械ばっかりなんで、
たびたび調子が悪くなる事はあって、またか?
と思ってたんですね。
誰かがヒューズを入れに行ってる声が聞こえてて、
下手に動き回ると転んだりして危険だし、
じっとしてたら視界の隅に青い作業服をきた男が歩いてました。

「見かけない服やし、こんな時間に外注の方かいな?」と
思って見てたら、搬入口の方へ行ったと思ったら、
閉まってるはずのシャッターをスリ抜けて、出ていったんですね。
それと同時に電灯がついて明るくなり、搬入口を見てみると、
やっぱりシャッターは閉まったままでした。
休憩の時に古株の同僚に聞いてみたら、
昔、機械に巻き込まれて死んだ作業員が居て、
その時の服の色は青かったそうです。

今日みたいに機械類の調子が悪い時は、
たまに出る事があるそうで、
なにかしら思い残した事があるんでしょうねぇ?

次へ   メイン

タイトルとURLをコピーしました