しとどの窟は「土肥椙山岩窟」として、
神奈川県で史跡文化財に指定されています。
1180年に石橋山合戦で平家に敗れた
源頼朝方がこの地にあった窟に身を隠し、
箱根権現別当のもとに逃れた後、
真鶴のしとどの窟から安房国へ脱出したと
伝えられています。
また、「しとどの窟」の由来は、追手が「シトト」と
言われる鳥が急に飛び出してきたので、
人影がないものとして立ち去ったためだと言われています。
いとどの窟周辺は箱根外輪山の溶岩と
火山砕屑物(噴火で放出された石や砂など)からできており、
窟は固結した火山砕屑物の部分が削れてできた洞です。
入口付近にはたくさんの石仏、石碑が。
主にお地蔵様のようですが、
石塔もあります。
子安地蔵尊とあります。
早速向かいます。
どんどん下っていきます。
途中途中にあるのは弘法大師の石仏。
しばらく行くとなんと落石が…
結構大きいので直撃してたらひとたまりもなかったでしょう。
弘法大師も色々なタイプの石仏があります。
トータル400mのはずなのですが、
結構歩いた気がします。
もう少しのようです。
大きな岩のしたに石仏があります。
観音様でしょうか?
石仏が何体か安置されています。
この辺りから巨石があります。
もうすぐでしょうか。
広場に出てきました。
案内看板もあり、ようやく到着したようです。
石階段の上に…大きな洞窟と石塔と
水が流れる音がします。
こちらがしとどの窟です。
上からは小さな滝のように水が流れています。
この水を飲むと除霊ができるという話もあるそうです。
洞穴内には多数の石仏が安置されています。
江戸時代くらいから付近の住民による寄進で
これだけの量になったそうです。
賽の河原を思い出します。
暗い部分にも結構石仏があるようです。
水が流れるそばにあった「南無阿弥陀仏」の石碑。
山伏の修行の場で弘法大師を信仰していたようです。