佐田京石
太古の祭祀場か?鳥居の原型か?埋納経の標石か?定説は未だありません。
通路を登って左側の柵内は、マウンド中央の石柱から半円形を
描くように石柱が配されてた環状列石と推測されます。
また、右側の柵内にはドルメン(支石墓)と思われる巨石があります。
石柱の表面には、ペトログラフ(岩刻文字)の存在が指摘されています。
背後にある山は、米神山(標高475m)と呼ばれ、
山頂部にも環状列石(高さ50cm程度の石)があります。
また、ここから宇佐方面へ行った地点右側の水田中に、米神山側に先端が向いた立石があり、
その上に小さな扁平石を載せたものが立っています。
地元ではこしき石と呼ばれ、蓋石を取り除くと暴風になると伝え暴風石とも呼ばれています。
この様に山の名やこしき石等、米に係る名が多く有りますので
弥生時代頃のものとも思われますが、定かではありません。
安心院町教育委員会
ペトログラフ(岩刻文字)のあるという石柱。
佐田の京石
町指定遺跡
昭和50年10月17日指定
この山の中腹にある自然の石柱群と相対し、
南に由布山を望む太古の祭祀遺跡ではないかと推定されます。
また仏教関係で写経が一字一石の小石を埋めて、
その上に立てた経石であろうと云うひともあります。
原始宗教に関する資料として永く保存していきましょう。
安心院町教育委員会
草木に覆われた石柱群
環状列石
左側は円陣を組み、なんだかの宗教的な意味を感じさせる。
不思議な感じのする空間である