投稿者:うり丸さん
「狭いエレベーター」を拝見して思い出したお話を、一つ
(霊現象かどうかは、わかりませんが、個人的に怖かった・・・)
私の兄は某大学病院の医師をしています。
今はお偉いさんになっていますが、その兄が学生の頃、
「ノートを忘れたので病理学の講師室に届けてくれ」と電話がありました。
時刻は、午後10時前後だったと思います。
素直な(?)な私は指定された棟へ向かい、
エレベーターに乗り込み、
講師室のある階(定かには覚えていません・・)のボタンを押しました。
何気なく階毎の表示を眺めると、B1は解剖学教室・・・
ゲッ!と思った時、
エレベーターはB1に到着♪
真っ暗なフロアでドアが開きました。
「B1なんか押してないぃ~(泣)」で、外に誰も居ない事を確認して、
壁に張り付きながら、「閉ボタン」を押し、無事目的の階へ・・・
「閉ボタン」しか押してないので、最初に押したのは間違い無く、
目的の階ということになるじゃないですか!
時悪しく、解剖実習真っ盛りの頃で、帰りはビビる私を兄の友人が
(兄は勝手に帰れ!と・・・酷過ぎ・・・)
棟の出口まで送ってくれました。
解剖実習中はいろんな噂が飛び交います。
夜な夜なトイレから女の泣き声が・・・
(実は解剖が嫌で夜毎トイレで泣いていた女子学生がいた)とか、
解剖学教室の前の壁に、人型が浮き出るとか・・・
でも、関係の無い私がなぜ?なんですよねぇ~
何より怖かったのは、兄の話を聞かされているうちに
今だ食べられなくなった、ある種のお肉ができたこと・・・
兄曰く、脂肪の具合が人間のそれとそっくりだとか・・・
兄は、実習開始2週間後位からは平気で食べられるようになりました(泣)
解剖実習で使用の手術着の油シミを見せられながら、
熱弁を振るわれた悲しい過去です・・・