投稿者:かんたつさん
以前、投稿した怖い話「幽霊屋敷」の続きです。
改めて自分で読み返しても嫌な思いが蘇りました。
今度は佐々木君兄弟の話ではなく実際に体験した私の体験談です。
その武家屋敷?つまり佐々木君の家にはよく遊びに行ってました。
その頃はファミコンが流行っており、裕福な佐々木君の部屋はその当時では
大型の29インチのテレビとパソコン、そして
14インチのディスプレイが設置されていました。
例の幽霊を封じたとされる瓶は隣の部屋に置いてあります。
私は幽霊の話を聞いても実際その家の至る所に貼ってあるお札を見ても、
彼の家に行くのをやめようとは思いませんでした。
ある日の午後、私は友人を一人連れて、佐々木君の家へ遊びに行きました。
そして皆でファミコンをして楽しんでいたのです。
すると例の隣の部屋あたりから。
「ざざざ・・ざざ・・」と音が聞こえました。
佐々木君と私は顔を見合わせ、少しの沈黙の後、
二人ともにんまりと笑いました。
よほどの怖さで、とりあえず微笑むしか
お互いの感情を知る術がなかったのかもしれません。
そして二人一緒に例の隣の部屋を恐る恐る除きました。
すると何でもないゴミ袋が畳の上をはいずってます。
この時は全く安心したのですが、風など多分ないんですよね。構造上から。
その件はそれで済んで、また皆でファミコンです。
夕方近くなって、佐々木君と友人が29インチのテレビの方を向いて
二人で出来るゲームをしてました。
私はぼ~とそれを見てました。
右側にはパソコン用の赤い14インチディスプレイがあります。
あれ?
私は29インチのテレビの方を見つつも右側の14インチディスプレイの左脇から
人の顔が覗いてるのが分かりました。
正確に言うと人がいるみたい?ですか
曖昧な感じでしたが、意を決してそのディスプレイの方に顔を向けました。
ディスプレイの左脇から、しっかりと人の顔が半分覗いてました・・。
でも、一瞬です。
私はすぐに顔を背け、激しくなる心臓の鼓動、
まるで言葉を発せない状況の中、
ゲームに没頭する友人二人の表情を見ながら気持ちを静めました。
人なんだけど人間の顔じゃない気がしました。
まだあたりは明かるかったですけど、暗くなる前に帰ろうと思い、
友人と一緒に佐々木君の家を去りました。
そそくさと家に帰った後、玄関の方を見ると、
一本の細い線が倍速で人の形をつくって消えたのが
今でもはっきり脳裏に焼きついています。
この時期私は昼夜問わずとにかく金縛りにあってた時期で、
ある川原から拾った石が関係あるかもしれないと思ってた時期です。
ですがこの石を処分したのはそれからかなりしてですね。