投稿者:二三一三さん
駐在時代のお話その3。
今回のは怖いってより不思議なお話です。
ある日、私がお世話になってたダイビングショップのスタッフが
2人行方不明になりました。
彼らはその日休みで、まぁ、地元で有名なビッグポイントを攻めたのです。
で、何らかのトラブルがあって予定外の場所に上陸したのです。
そこは断崖絶壁で、とても自力で陸地に上がることはできませんでした。
体力を消耗していた彼らはそこで夜明かしするつもりでじっとしていたそうです。
まぁね、彼等はそれでよかったかも知れませんが、
会社の連中はそーは行きませんわね。
自分とこの社員が2人も行方不明で捜索しないわけにはいかんでしょ?
で、動員できる限りのヘリ、トローリングボート、
他各種送迎用ボートまで動員して
(ってーか、みんなすすんで協力してくれたです。)
大捜索したんです。
でも見つからなかったのです。海と空からはね。
そう、陸地(=彼等が居たとこのずっと上の崖の上)から発見されたのです。
まぁ、経過だけ述べるとなんてこと無いんですがね、
ただ、不思議なんですよ。
彼等を見つけたのは彼等の上司で、
私のダイビングのお師匠様なんですが、彼がゆーですよ。
「あの時俺は聞いた。足元から‘助けて~~‘って声をね。」
これね、理論的に説明が付かないんですよ。
彼等はそこ(=崖下の水際)で夜明かしする覚悟決めてたから
助けを呼ぶなんざ一切しなかったそうです。
しかも崖上のお師匠様よりずっと近くに居たはずのボートのクルーは
誰も助けを呼ぶ声なんて聞いてないです。
変でしょ?しかもね、これがふつーの海岸ならこれ以上言わんですがね、
このお話の場所はその2で申し上げたとこのちょい西、ってーか、
おーざっぱに言って同じエリアなんですよ。
あんだけヤバイ場所で、引きづり込まれるどころか
助けられたなんてオドロキだったです。
でもね、ちょっと後によくよく考えたです。
こぢつけかも知らんですけど、彼等の日ごろの行いのせいかなぁって。
いえね、友人だからゆー訳ぢゃないけど、
彼等ってアホだけどちゃんとしてたから。
特に戦争で亡くなられた方への敬意を忘れずにいたから
こーゆーのもアリかな、なんて思ったです。
だぁって、ダイビングスポットへ移動する途中で
慰霊碑の前で車止めてお客様に参拝をお願いしてたです。
私自身そーゆーのを大変好ましく思ってたしね。
だから今回のはご先祖の英霊のおかげかな、なんて思ったです。
あ、誤解の無いように申しあげますが、
彼等はお客様に参拝を強制してたわけではないです。
(あそこは景勝地でもあったので。。。
「眺めいーから」って車止めて「よければ拝んで」ってノリだったし。。。)