投稿者:サンデーサイレンスさん
今から十四年前の二月かな、
神楽坂のバーで当時の同僚三人としこたま飲んで
午前一時の閉店になったので外に出ました。
開いている店もないので三人でふらふらと歩き廻っているうちに
飯田橋から九段下を抜けていたようです。
何故か判りませんが「銀座に行こう」ということで
三人の意見が纏まっていました。
九段下から内堀通りを歩いているうちに気O庁の少し先に
工事の赤ランプが見えました。
黒と黄色の標識が現れて赤いランプがその上で点灯しています。
三人で会社批判と社会批判(笑)をしているうちに標識が途切れて
資材置き場みたいな、ちょっと奥まったスペースが視界に入ったとき、
そのスペースの奥にピンクのジャージの若い女性が
蹲って頭を垂れているのが見えました。
このくそ寒い時期にあんな恰好、しかもこんな場所
(九段下にあの時間にあんな軽装のしかも女性)に
人がいること自体がおかしいです。
三人とも瞬時に「これは触るとやばい」というのを理解したようで
黙ってその場を早足で過ぎ、当時のニッOO放送のあるあたり
(警察署あったあたりですね)まで三人黙って歩き、
そこまで来たときに三人一斉に口を開きました
「なに?さっきの?」
「あれ、不自然すぎるでしょ?」
「あれ生きてる人間じゃないよな!」
いや、もしかしたら本当の人間だったのか?
しかし、時期、時間、服装を考えたら明らかに・・・。
あまり怖くは無いでしょうが、私にはその女性のあまりにも
「黒々」とした髪が今でも強く記憶に残っています