神奈川県にある「泣坂」。
ここはかつて処刑される罪人が泣きながら
登った坂であることからついた名前だという。
坂の上には「泣坂上」の信号が。
さらにこの泣坂を上った場所に「餅塚」というものがある。
公園の一角にぽつんと丘がある。
これが餅塚である。
餅塚の名前の由来は昔この塚のそばで餅を売る老婆が
いたからだそうである。
「十日市場地区 土地関係萬霊大供養」
この餅塚だが、処刑場の跡と伝わっており、
昭和のはじめまで手をつけてはいけない土地であると
されてきたという。
「為餅塚関係鎮霊一切菩提也」
「太古以来土地関係敵味方無縁一切之霊」
「昭和60年9月20日有志建立」
しかしながら処刑場であるというはっきりした記録はなく、
供養塔も「萬霊」など、土地因縁のすべての霊を供養した
形態をとっている。
それほどこの塚を地元の人は恐れたのではないだろうか…
ちなみに泣坂の言い伝えの処刑場と
餅塚の処刑場が同じだという記録はない。
位置関係からたぶん同一と思われるが…。