大阪府内にある妙見山には「しおき場」と呼ばれる
場所がある。
かつての処刑場跡地なのだという。
能勢町教育委員会の木札があった。
昭和51年度建立
以前は「しおき場」の看板があったようだが。
山道の少し開けた場所がある。
奥に木造の建物がある。
木造の建物の奥には石碑が見える。
二基の石碑はここが処刑場跡であることを示している。
南無妙法蓮華経のヒゲ題目。
だが書体が微妙に違う。
こちらがよく処刑場跡にある南無妙法蓮華経のヒゲ題目。
…なにか違う。そう、南無妙法蓮華経の後に「法界」の文字が続く。
先ほどのヒゲ題目にも法界の文字が。
後から彫り込んだのかと思ったが石碑の大きさからも違う。
この妙見山特有の慰霊碑なのだろうか?
…もしかしたら…この石碑は新しいものなのかも?
このヒゲ題目の裏には建立者や建立年などの記入はなかった。
隣のヒゲ題目も古く、そちらかもしれないが…
先ほどから気になるものがある。
木造の建物から川の方に向かうと巨大な岩がある。
なんとなくこの岩が気になった。
処刑を行うにしても川の近くであることは間違いない。
岩には文字が彫り込んであった。
文字は慰霊を表わすような文字ではなさそうではあるが、
これがこの仕置き場に関連するものである可能性はある。
峠沿いにあるこの処刑場はやはり、街道に作った
「みせしめ」の処刑場である可能性は高い。
やはり首切り場であったのだろう。