「浅草・鳥越きりしたん殉教記念碑」の説明
この地に鳥越川が流れ、隅田川にそそいでいた。
この今は暗?となっている鳥越川のほとりで江戸時代の初期
1613年8月16日、小伝馬町の牢獄に捕らえられていた者と共に
8名のキリシタンが、幕府の禁教令にめげず信仰を守り通して斬首された。
同じく翌17日には14名、9月19日にはさらに5名が
この鳥越川のほとり、甚内橋より東の地にて処刑された。
これらの、幕府の迫害にも屈せず、神への純正な
こころを貫き通した人々の殉教をいつまでも忘れぬよう、
この地に、この記念碑を建立した。
2002年 カトリック浅草教会
鳥越で殉教した28名
ミカエル笹田 ヨアキム破竹庵 アントニオ世兵衛
ヨハネ門前 トマス神田喜兵衛 レオ大工
ルカ神田 ビンセンシオ田辺 (以上8月16日)
マルコ喜左衛門 トマス喜右衛門 ヨアキム源内
シモン彦左衛門 アントニオ半三郎 ヤコブ栄蔵
レオ作内 ヨハネ保四郎 マルコ権助
ミカエル弥蔵 マティア新五郎 ダミヤン茂助
ヤコブ弥四郎 ヨアキム源左衛門 (以上8月17日)
伝道士ヨハネ末木 伝道士グレゴリオ 大名の小姓パウロ
同じくグレゴリオ 牢内洗礼の某 (以上9月19日)
ほかに小伝馬町牢で獄死したアポリナールがいる。 以上
浅草・鳥越きりしたん殉教記念碑
浅草鳥越処刑場は移転を繰り返し、小塚原処刑場へと変遷する
浅草鳥越処刑場は実はここから東の方角にあったが公共施設が現在建っている。
地元の人の話によると跡地は墓場であったそうだ。
処刑場の存在を伝えるものはこのきりしたん殉教記念碑しか残っていないのだ。
以前は記念碑ではなく記念柱だったようだ。
こちらにも殉教者の名前がある。