とろけ地蔵(頓兵衛地蔵尊)
地蔵菩薩立像(俗称「頓兵衛地蔵」)
頓兵衛は、この付近で起きた新田義興の謀殺事件を
もとに、江戸時代につくられた
浄瑠璃「神霊矢口渡」(平賀源内作)の話に、
船頭役で登場する人物の名である。
この地蔵は、いつしか頓兵衛が謀殺に加担したことを
悔いて、その冥福を祈って建てたものと伝えられ、
新田義興に関わる伝説のひとつとなった。
義興の事件とは、南北朝時代に活躍した南朝方の
勇将新田義貞の子義興が、延文3年(南朝)、
正平13年(北朝)(1358)、北朝の
足利方にねがえった旧臣竹沢右京亮や江戸遠江守らに
謀られ、矢口の渡で舟を沈められて悲惨な
最期を遂げたというものである。
史蹟 矢口ノ渡頓兵衛地蔵尊
お堂の隣にはお地蔵様が。
大きなお地蔵様に小さなお地蔵様。
頓兵衛地蔵にあやかって建立されたのか。
お堂は施錠されているのでガラス戸からズーム。
これが頓兵衛地蔵で通称とろけ地蔵。
一説には呪いで地蔵がとけたのだという。
とろけ地蔵をさらにアップ。
このとろけ地蔵の材質は摩耗しやすい石らしい。
摩耗してこのようなとろけたような地蔵になったと考えられている。
東京都心霊スポット