徘徊する者

徘徊する者 怖い話
徘徊する者

徘徊する者

投稿者:シュウさん


この話は、「R病院(2回目)」の続きです。
R病院に行ってから1ヶ月位たったある日、
僕とH.NがS.Sの家に呼び出されました。
家につくなりS.Sが「この家、何も感じへんか?」
って聞いてくるんです。
僕は吐き気と変なニオイに我慢ならず、
すぐ表に逃亡しましたが、H.Nは、
「ようけおるなぁ~」とか言って家中くまなく調べていたらしい。
S.Sの話は次の様なものでした。
R病院に行った後、暫くして夜ねてると台所の方で物音がする。
「オカンが帰ってきたんかな~」って思ってたら、どうも様子がおかしい。
台所に行こうとしたら体が動かない。
「ゲ!金縛りやんけ~まぁ疲れてんのかな~」
って思ってそのまま寝ようとした時、
襖がススススススーって開いたが、体が動かないので見ることができない。
(寝てる頭側に襖がある為)
目だけは動くので襖の方に目をやると、
「俺の顔を微笑みながら、R病院で会った奴が見てやがった!!!」
その後、その青年?はS.Sの部屋の中を歩き回っていた様子。

「何かぶつぶつ言ってたけど、何を言ってるのか
サッパリ分からん」ってS.Sが言ってました。
結構、冷静にその青年?を見ていたS.Sでしたが、
次の瞬間、初めて絶叫したといいます。
それは・・
「その男が壁の方見たから俺も見た。壁に手が出てきて、
そのあと顔、肩、どんどん壁の中から仲間が出てきて、
俺の布団の廻りをグルグル回りよった。」
しかも、そいつらは
「ぎゃははは」とか「きゃははは」
って笑ってたらしい。
「その日から毎晩やつらが来るから、おまえら霊感あるやろ?
泊まっていってくれや。なんとかなりそうやろ。」
などと言ったので
「アホか!何でそんな怖い思いせなアカンのじゃ!」
僕はソッコーで帰ったがH.Nは泊まりました。
次の日、H.Nに聞いてみると、
「あいつら、S.Sとか俺達と年齢が近いから、
遊びたいみたいやけど、考えてみろよ。
あいつらは死んでるやろ?深みにはまったらヤバイぞ・・・」
S.Sは、それからすぐに僕が教えてあげたトコにお祓いに行った。
それからS.Sは2度と心霊スポットには行かなかった。
今でも、S.Sの家では、この話は禁止されている。
それは、「またヤツラが来るから」って霊媒師に言われた為である・・・・・

 

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