投稿者:神代 翔さん
小学校6年の修学旅行のとき俺の親友の珠邑が体験した話です。
俺と珠邑は班が同じだったので常に行動を共にしていました。
2日目の山登りの時、突然珠邑が
「ねえ、翔ちゃん、あそこに誰か見える?」
と林を指差して聞いてくるんです。
しかし、俺には何も見えません。
「・・・別に何も見えないけど。珠ちゃんは何か見えんの?」
「いや、赤いワンピースを着た猫目の女の人がこっち見てるの、翔ちゃんは見えない?」
と、言って怯えています。
その時、珠邑は疲れていたので錯覚じゃないかと思ってたんです。
そこで、同じ班の奴に「あそこに何か見える?」
と聞いたところ、3人のうち2人が珠邑と同じものを見たと言い出しました。
その後他の班のでもそいつを見たと言う奴が現れました。
これだけならまだ良いのですが、その日の夜、珠邑のもとにそいつが現れました。
珠邑の足元に立ってじっと珠邑を見ていたそうです。
珠邑は怖くなったらしく隣で爆睡していた俺を起こしました。
しかし、俺が起きた時には、そいつは消えていたそうです。
奴は一体何者なんでしょうか、未だに謎です。