投稿者:匿名希望さん
これは、私が中学2年生の時の話です。
私を含め、5人で肝試しに廃ビルに行くことになりました。
ビルに着いたのは確か、夜の1時頃だったと思います。
ビルの前へ来た瞬間、仲間の一人が
「絶対中へは入らない!」と、言い出しました。
仕方なく、そいつはビルの前で待っていることになりました。
4人で中へ入った瞬間とても寒かったのを覚えています。
しばらくそこらへんをうろうろしていましたが、
何も起こりませんでした。
帰ろうとした時、4人の中の一人が真っ青になりました。
私が「どうした?気分でも悪い?」と聞きました。
その子は首を振り、「今誰かが後ろで帰れって言った!」
と、繰り返すのです。
怖くなり、急いで外へ飛び出しました。
外で待っていた子に説明し、
みんなそれぞれの原チャに乗り、逃げだしました。
しばらくみんな必死で走り、もう大丈夫だろうと、道の横に止まり、
さっきの声は何だったのだろうと話していると、
仲間の一人が「うわーーーーーーーーー!」と、
悲鳴をあげました。
見ると、そいつの原チャのタイヤに、
幼稚園児が通園時にかぶる黄色い帽子が絡まっていたんです。
後で聞いた話ですが、その廃ビルでは
昔かくれんぼをしていた幼稚園ぐらいの女の子が、
誤って階段から落ち、亡くなっていたらしいんです。