投稿者:江ノ島エスカーさん
うちの鎌倉の親戚の家に昔から「開かずの桐箱」がありました。
婆さんが大事に持っていて
「開けると夜中に出てくるぞ」
と言って決して開けさせてくれません。
ところが最近その婆さんがポックリ亡くなって
形見分けの時その「開かずの桐箱」を開けました。
すると 中から古びた雛人形が一体出てきました。
不思議な事にその雛人形は白髪交じりの頭髪をしていました。
どう見ても人毛それも中年女性のものです。
それに服も本物の和服の切れ端を使っているようで
柄がまだらになっていました。
あまりの気味悪さに棺桶にいれて一緒に燃やそうとしたのですが
納棺のとき「開かずの桐箱」が見つからず結局燃やせませんでした。
葬式が終わった頃、ひょっこりその桐箱が出てきたのですが
誰ももう開けようともせず仏壇の奥にしまってありましたが、
仏壇を掃除するオバさんが仏壇にてを入れると
誰かに手首を捕まれたりろうそくの横から生手首がでてきて
「オイで オイで」をすることがあるそうです。
婆さんの葬式以来、私は仏間では寝ていません。