母親の体験談

怖い話

投稿者:いぼっちさん


私の母親の体験談を紹介します。
その前に、母親について説明致します。
母親の母方の先祖に、陰陽師の方がいたそうです。
その事が影響しているのか、母方の女性には霊感の強い人が非常に多いのです。
ある人は透視が出来、ある人は人間以外に対する霊感が強かったり。
以前そんな親戚らと霊関係の話しをした時、みんなが声を揃えて言ったのが
「でもね、アンタのお母さんが一番(霊感が)強いとよ」との事でした。
母親にそれを話すと「確かにそうかもしれんね~。でも、子供の頃から色々見え過ぎてたから、
今は意識的に見ないようにしてる」との事でした。
私は男ですが、僅かではありますが霊感のようなものがあります。
母親に言わせると「うちの血筋の場合、霊感は女に出易いみたいだけど、
アンタにも多少遺伝したのかもね」との事。
二人で出掛けた先で母親には見えるけど私には見えなかったり、その逆もありました。
周波数的なものでしょうか?
そんな母親から聞いた話しを、いくつか紹介させて頂きます。
『信号待ちの車』
日中、母親が車で買い物に出掛けた時の話しです。
いつも通り慣れた道、片側2車線の交通量もそれなりに多い国道。

目的地に向けて運転していると、比較的大きな交差点で赤信号に捕まったそうです。
信号停車し信号が変わるのを待っていると、同じ様に隣に1台の車が停車。
母親は特に意識していなかったようですが、何気にその車に視線を送ったそうです。
車内には若い男女4人が乗っており、ドライブにでも出掛けるのか非常に楽しそうな雰囲気だったとか。
その時、何か違和感を感じ視線を上に向けると、車の屋根の上に人がしがみ付いていたそうです。
一目で霊だと分かったそうです、しかもたちの悪い霊だと。
その時、その子らによっぽど警告してあげようかと思ったそうですが、
どうせ気味悪がられるだろうし、そのタイミングで信号が青に変わった事もあり、
結局警告する事は出来なかったそうです。
「あの後、事故に巻き込まれて連れていかれてなかったら良いけどね」と
言っていた母親の顔が寂しげだったのを覚えています。

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