投稿者:新生児3世さん
今から10年ほど前になりますか。
その頃は温泉ブームのはしりの時期でしたかね~、
よく友人と露天風呂巡りをしてました。
物好きなもんで、真冬に好きなバイクで阿蘇の
T温泉に向かったんです。
熊本からだから、当然赤橋を通るわけです。
当時は幽霊スポットの廃レストランもあって、
かなり、あそこを通るのは嫌なもんでした。
250ccのバイクで快適にドライブして来て、
赤橋にさしかかる2~30mでした。
声を聞いたんです。
それは、まさに地の底に落ちて行く断末魔の声!
女の声だった。
ぎゃーーーーーーっ・・・・
普通の声ではないですよ、あれは!
ホント、バイクの耳元(走行中の、しかもフルフェイスごし)で聞こえ、
スーッと奈落に吸い込まれていく様に 消えて行ったんです。
一緒に走って来た友人が、橋を渡ってから、
1キロ位過ぎてから、バイクを減速しました。
「なんや~、小便?」
と聞くと、 真顔で
「なんか、聞かんかったや、橋の手前で」
という答え。
「おまえも、聞いたとや~~」(自分だけと思ってた)
2人ともそこでゾ~~っと固まってしまった。
普通ではない、奈落への悲鳴。
まさに、それは落ちて行く死の悲鳴!
あそこでは、もう70人にも近い人が自殺されてるですよね・・・
思いだすと今でも切なくなるそんな悲鳴だった。