投稿者:mutuさん
あれは2~3年前のことです。
私は毎日のように深夜遅くから友達の家に遊びに出かけてました。
その日も友達から電話で家に遊びに来いと言ってきたので、
私は出かける事にしました。
いつもは車で行っていたのですが、ちょうどその日は車検の為
車はなく、ですが友達の家は歩いても10分足らずで着くので
歩いて行く事にしました。
その時は多分、午前1、2時くらいだったと記憶しています。
外は小雨が降っていて、傘を差しながら私は歩き始めました。
近所は住宅が密集してるとはいえ、
時間が時間だけに外灯がついている所以外は真っ暗です。
私はうつむき加減で歩いていて、ふと顔を上に上げた時、
先の方に電信柱に外灯がぽつんとともっており、
その横に木が(その時は別に意識して見てはなかったのですが)
あってその木に赤い傘が開いた状態でつきささっていました。
私は、そのまま歩き続け(またうつむき加減で)
ちょうどその電信柱の横まで歩いた時、
あまりの出来事に心臓が止まりそうになりました…..。
木のところにどうやら人が立ってるみたいだったのです。
(傘を差し、うつむいて歩いていたので足元しか見えませんでしたが)
その人は赤い長靴を履いていました。
無言でしかもつま先はこちらを向いています(その距離は1mくらい)。
私は一瞬気が狂いそうになりましたが、
心の中で「霊じゃない霊じゃない、これは単なる人だ」
と無理矢理言い聞かせ、うつむき加減の視線を固定し、
やや早歩きで気づいてないふりをしてそのまま通り過ぎました。
それから友達の家に着くまで一切後ろも振り向かず、ただ、ただ歩きました。
(その間の背中に漂う恐怖感は言葉では書きようがありません…)
赤い傘や長靴というといかにもという気がするかもしれませんが、
それが私の見た全てです。