投稿者:レオ&ブルースさん
これは友人が牛頸ダムに行った時の話です。
当時二輪の免許を取りに行っていた友人が、友人Kにバイクを借りて、
牛頸ダムの周囲の道路で練習をしようという話になりました。
当然免許もまだないため、練習は深夜行われました。
友人が練習している間、友人Kは駐車場で休んでしました。
そしてダムを一周してきた友人が帰ってきました。
とても青い顔をして。
「ちょっ!シャレにならんって!!!」
「なんがあったとや?」
友人の話はこうです。
友人Kから借りたバイクは結構うるさい音が出ます。
友人は気にもせず走らせていました。
ふと、前を見るとおじさんが立っています。
「こんな夜中に?」
と一瞬思いましたが、バイクの音がうるさいせいだ、とすぐに気づきました。
案の定、おじさんはこっちに何かを言っています。
「通りすぎちゃえ」
そのままおじさんを無視して友人は通り過ぎました。
バックミラーを見るとおじさんがまだ何かを言っているようでした。
バイクの音でおじさんが何を言っているかなどわかるはずもありません。
そのまま猛スピードで走りつづけました。ところが。
とっくに通り過ぎたはずなのに、さっきのおじさんがずっとバックミラーに
写っているのです。
何か言いながら。
スピードを上げましたが無駄でした。
なんとか命からがら友人Kの待つ駐車場まで辿り着きました。
それ以来バイクの練習は別の場所で行うようにしたそうです。