友達のアパート

怖い話

友達のアパート

投稿者:ひろくん@熊本さん

これは、今から6年前、宮崎大学へ通う
友達の安いアパートに旅行のついでに

一週間転がり込んでいたときの話です。 ある説(だれが言ったのかわかりませんが)によると、
ひとが亡くなると霊界につながる”道”を通ります。

その”道”が、その友達のアパートの前の道と言われてました。
友達は知り合いからそう聞いたのですが、
当然私も友達も信じませんでした。

だって、実際に見てないんだもん。

いろいろ話していると、自然と話は怖い話になりました。

幽霊がいるっていうのは、肉眼では見えません。
イメージで入ってきます。

後ろにても、雰囲気(気配?)とその幽霊のイメージとで、
「あっ、**の霊が俺の 後ろに立ってるよ。」と
わかったものです。

最近は調子によってわかったり、さっぱりだったりしますが。
そのときも話していると、背後に幽霊の気配がします。 頭の中には「アパートの前の道に、
髪の長い若い女の霊がいる。」とわかります。

まあ、よくあることなので無視して話していると、こんどは部屋の窓の外に。 私は窓を背にして座っていたのですが、
窓の外に立っている女の霊がいます。

さらに無視して怖い話をしていると、今度は部屋のすみに。
さすがに怖くなって友達をみると、
彼もすごく寒くなってきたらしく、布団にくるまっていました。

どうも、霊が来ているときって体感的に寒く感じるんです。
それでもやめずに怖い話をすると、
こんどは私の背中にしなだれかかって、
腕を首から胸に絡めてきます。
そして、耳元に女の霊の吐息が。
非常に怖くなりまして、やっと
「ちょっと話題を変えよう。」と友達に言うと、
やけにほっとした返事でした。
しばらく無視して、馬鹿話に興じていますと、
そのうち女の霊は去っていきました。
「さっきさ、怖い話してるとき、髪の長い、
二十歳ぐらいの女の霊が外にいたんだけど、

次に部屋のすみ、そして俺の背後にきたんだよ。」 「わかってた。すごく怖くなったし、寒くなった。
だから話題を変えたんだろ?」と、
その友達も言ってくれました。
アパートの隣りはなにもない土地なんですが、
夜中に焼けこげた臭いがします。
これは私も何度も経験してるのですが、
夜になると妙に焼けこげた臭いがするんですよ。
それに、妙な視線を感じます。
友達のアパートは共同トイレ・共同風呂でした。
そのトイレに行くために部屋をでて、
そのなにもない土地の横を通ります。

そのときにすごくイヤ~な気配を感じるんですよ。
何かな?と思ってみると、黒い影がふたつ、
なにもない土地の上に漂ってます。

それが、とっても気持ち悪い。
友達に聞いたんですが、わからない、とのこと。
そのあと2ヶ月ぐらいたって電話がきました。
「あの土地なんだけど、以前家が立っていんだけど、
火事で焼けてしまったそうなんだよ。
それで、その家の父親と息子、 これは高校生ぐらいなんだけど、
焼死体で見つかったって。」

と言ってました。

たぶん、その二人でしょう、とのこと。
その部屋なんですが、友達が一度面白い体験をしています。

寝ていると、急に顔に薄い布をかけられた、といいます。
びっくりしたが、金縛りにあったらしく体が動かない。
そのうち、足と首をだれかがつかむ。
そして持ち上げようとした。
目だけが動くので、布の端が切れていたのでそこを見ました。

そこには、足が見えます。

でも、それ以外は全く見えません。

そのうち、うなり声とも笑い声ともつかぬ声がします。
そして、ふっと意識が遠のいたといいます。
また、別の日の深夜ですが、
寝ていると急に目が覚めました。
何気なくキッチンの方を見ると、
キッチンの上の窓から覗き込む顔が見えます。

でも、胴体は見えません。

「でも、不思議と怖くはなかったんだよ。」と言います。
彼は福岡県は志賀島の海で、クラゲの壁(2m)を泳いで突破した果敢な男。

怖い話にはあまり縁がない。

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