投稿者:裕之様の野望さん
この話は私の母親が幼いころ、
実際に体験した不思議な話です。
私の母親が小さいころ、母親の親戚の叔父さんが
亡くなってしまったそうです。
その叔父さんには結構可愛がられていたようで、
亡くなったと聞いたとき、母は非常にショックだったそうです。
叔父さんが亡くなってお通夜の晩のことです。
その晩、布団で一人で寝ていると何やらシャン、シャンと、
囲炉裏のある居間から何か鈴のような音が鳴っていることに気づいたそうです。
(本当にそういう音だったかは確かではないですが)
見ると叔父さんが障子の前に立っていたそうです。
そして何か祭りで使うおみこしのようなもの
(本当にそうであったかは少しあやふやですが)
を担いだ何人かの男の人が叔父さんの前に
それを肩に担いでやってきたそうです。
すると叔父さんは
「○○ちゃん、じゃあ叔父さんはもう行くからね。
じゃあね。頑張ってね。」
といって叔父さんはその男の人たちが
担いできたものにのって消えてしまったそうです。
母は叔父さんの後を追っていこうとしたそうですが、
もう叔父さんは目の前から消えてしまっていたようです。
母はまだそのときのことを50年近く経った今でも
かすかにですが覚えているようです。
人は死んでしまうとあの世からお迎えがくるのでしょうかね。