投稿者:如月さん
これは私が高校生の頃の話です。
多分、季節は冬だったと思います。
布団を頭まで被り眠っていたのですが、
急に目が醒めてしまったのです。
寝つきは悪いのですが、一度眠ったら何があっても起きないので
「もう朝か・・・」
と何気なく考えていると、掛け布団がいきなり重くなり、
身動きが取れなくなりました。
以前母が悪戯で、布団の上から圧し掛かってきたことがあり、
「またか・・・」
と思ったのですが、何か感じが違うのです。
イメージとしては、真空パック、が近いでしょう。
完全に掛け布団の中に閉じ込められたような形になり、
必死に外に出ようともがいていると、
急に部屋の中に何かの気配を感じました。
ちょうど顔の右横あたりに何か、小さな気配があるのです。
大きさ的に12~15cm位の生き物。
それが二、三居るような。
それらは何やら話しているのですが、
どうやら私について言い合いをしているらしいのです。
中年男性のような声でした。
そして、どうして私について話しているのか分かったかというと、
明らかな悪意が感じられたからでした。
やがてそれは頭から足の先まで
、横たわっている身体の右側に沿ってじわじわと増えてゆき、
びっしりと小さな声と気配が張り付いてきました。
「小人だ!!」
何故か直感的にそう思ったのです。 私はとにかく息苦しさから解放されたいのと、
しかしここで布団から出て嫌なものを見たくない、
という恐怖の中意識を失ってしまいました。 翌朝、流石にあれは夢だろうと思い、
その話は誰にもしなかったのですが、
数日たってから母から聞いた話によってあれは夢ではなかった、
か(まだ半信半疑)?と思い知らされました。
その話というのは、私の住んでいる団地の管理人さんのお嬢さんが、
ちょうど私が小人に囲まれた時間ぐらいに、
私の部屋がある方向から小さな影のようなモノが
大量に移動して来たと騒いでいた、というものでした。
それ以来何も起こらないのですが、
最近になって友人にこの話をしたところ、
「イヤ~な気配が付きまとってる」 と言われてしまいました。
他にもこのような体験をされた方はいらっしゃるのでしょうか?