真夜中のジョガー

怖い話

真夜中のジョガー

投稿者:しょうじさん


あれは私にとって初体験だったのかもしれません。

霊を目撃したという意味で・・・。

平成15年2月のことです。
私の仕事は終わるのが非常に遅く、
その日も夜中の3時に会社を出ました。
仕事場は小倉北区なんですが、帰り道にいつも
河内貯水池を通って帰っていました。
睡眠不足で疲れていた私は、助手席でシートを
斜めに倒して楽にしていました。

運転していたのは職場の先輩でした。

だいぶ山の中に入った時です。

時刻は午前3時40分頃だったと思います。

こんな時間に山道をランニングしている人がいるではありませんか。

その人は白いランニングウェアを来ていて、走っていました。
シートを倒していた為、私はそのジョガーとすれ違う
わずかな時間しかその人を認識できませんでした。

角度的に上半身しか見えてませんでした。

しかし、はっきりわかったのです。

鍛えられている体、りりしい横顔・・・。

白い帽子もかぶっていました。

私が運転していた先輩に

「こんな時間によく走りますね」というと先輩が

「今の人ね・・・今の人だよね? 白いウェアの」というので
「そうですよ。よく走りますよ!こんなとこ。
だって一番近い民家まで走っても20分~30分はかかるんじゃないですか?
なんか倉庫みたいなのはありますけど」というと、

先輩はしばらくの沈黙・・・。

「どしたんですか?」私の問いかけに先輩が重い口を開きました。

「腰から下が見えなかったんだよ・・・」

「えっ・・・。」

今度は私が沈黙する番でした。

先輩は昔から、見える人だったそうです。
あれは私にも初めて、見えたって事だったのでしょうか。

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