謎の人物

怖い話

謎の人物

投稿者:うっしーさん

今から6年程前の事です。
夏に友達と2人で犬鳴峠に行ったんですけど、

そこでちょっと不思議な光景を見たんです。
私達は犬鳴旧トンネルで特にコレといった事もなく、
地元へ帰ろうとそのままトンネルを抜け、

峠のふもと辺りに出ました。
そこからは道が2つに別れていて、どっちに行けば
帰れるんだろうと迷ったあげく、
私達は綺麗に整備された右側の道を選びました。

しかし、街灯が思ったより少なく

「ちゃんと大きな道に出れるのかな…」

と不安になってきまました。

「やっぱ左側の道で行ってみようよ。戻ろ」

と友達に言うと、

「じゃあUターンするけど…さっきの人、見た?」

「え?人なんかいた?」

「いたよ!ってゆーか、今もこっち側に向かって歩いてきてる…」

友達はルームミラーを見ながら怯えています。

そんな友達の様子を見て怖くなった私は

「じゃあUターンしたら見てみるよ」

と言い、車のシートに深く座って友達が合図してくれるまで

極力まわりの景色を見ないようにしてました。

そして、Uターンし終えた友達が
「ほら…見て!」

と車のスピードを落としたので
恐る恐る顔を上げてみると、確かに人が…います。

ゆっくりゆっくり歩いています。

でもなんか変、なんです。

…季節は夏、その日はとても蒸し暑く晴れた日、時間は夜中の1時過ぎ…。

なのにその人の格好は、長袖のビニール製の防寒着上下・軍手・長靴

そして防寒着のフードをすっぽりかぶり、顔にはタオルを巻いています。

でもそのタオル、首から頭のてっぺんまでグルグルに巻いてるんです。

「この人、絶対前見えてないはずなのに、どうやって歩いてるんだろう…」

でも歩いてるんです。

両足を引きずるような歩様でゆっくりゆっくり、車道より一段高くなった歩道の上を。

しかも辺りは真っ暗なのに。

その人の横を通り過ぎてちょっとしてから振り返ってみると、まだその人の姿はありました。

やっぱり、ゆっくりゆっくりと歩いています。

蛇行する素振りもなく…。

でも不思議と『怖い』というような気持ちにはなりませんでした。

ただ、その人の向かっている先に民家らしいものは何1つなかったので

「あの人は一体、どこに行こうとしてるんだろう」

とは思いましたが…。 帰り道、友達と

「アレって何だったんだろうね」

「また今度確かめに行ってみる?」
などと話していたのですが、その後お互い福岡から離れてしまったので、

結局『アレ』が 何だったのか、今も解らないままです。


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