トイレのはなし

怖い話

トイレのはなし

投稿者:sasaさん


初めて投稿します。これは5年くらい前のことです。

いまだになんだったのか不思議に思います。

横須賀の汐入駅の近くにHというレストランがあります。

夕方の6時ごろ、私は友人と二人でそこで食事をすることにしました。

私は店に入る前からトイレに行きたくて、テーブルにつくや否や、

とりあえず用を足してくることにしました。
その店は、ビルの2階のはじっこにあり、
トイレは店の中にあるのではなく、

ビルの各フロアに共同のトイレがあるということでした。
そこで私は、店からビルの共同廊下へ抜けるドアからでて、
廊下の中ほどにあるトイレへいきました。
トイレのドアをあけると、向かって正面に個室が二つあり、
左側に洗面台がありました。
向かって右側の個室は使用中になっていたので、
わたしはもうひとつの個室にはいりました。
トイレはとても静かで、閉まった窓の外を
吹く風の音がたまにする以外はしんとしていました。
私がそのトイレを後にするまで、
もうひとつの個室にいる人はでてきませんでした。

私たちは食事を済ませても長い間テーブルで話し込んでいました。

散々盛り上がったあとで、私はもう一度トイレへ行くことにしました。

また同じく右側の個室は使用中でした。

私はふと変だなとおもいました。
なぜなら、店の中には客が私たち以外に3組程度、
しかも女性は二人くらいでした。
そして、そのフロアにはそのレストランのほかには店はなく、
事務所などがあるくらいで、

それも皆既に閉まっていたのです。

ほんとに滅多に人はこないはず。
そして私は、さっきトイレにいる間、
誰かがトイレに入っているような物音ひとつしなかったのを

思い出して、「もしかして、誰か中で倒れてるんじゃ?」と思いました。
「でも、もしかしたらドアが壊れて、
ただ閉めたっきりになっているだけかも」

そして私は個室のなかで隣の方に注意をむけていました。

すると、さあっと水が流れる音がきこえました。
「あ、なんだ、やっぱりひとがいたのね」と、
私はなんとなくほっとしました。

しかし、その後、隣からはまた物音ひとつしなくなり、

ドアが開く音も人が出て行くような足音もしませんでした。

私は個室からでて、隣をみました。

すると、ドアが開いているのです。
私は不審に思いながら、おそるおそる
半開きになったドアの隙間から中をのぞきました。

中は空でした。
やっぱりさっき、誰か出ていったのかな?
でも、なんの音もしなかったのに・・・。

私はほんとに首を傾げました。
そして手を洗うべく、洗面台に向き直って、
鏡ごしに、開いたドアをしばらく見ていました。

私は蛇口をひねり、さっと手を洗いました。
そして蛇口を閉めて、顔をあげると、ドアは閉まっていたのです。
ほんの数秒の間でした。

その間に風もないのに、音も立てずにドアが閉まっていたのです。
私はほんとにギョッとして、振り返り、
ドアの前に一瞬かたまって立っていました。
引っ張ればドアが開いたのかどうか、
確かめればよかったのですが、もう怖くて私はすぐに、

逃げるようにトイレから出て行きました。
テーブルに戻って、私は「さっきトイレに誰かいた?」
と友人に聞きました。
友人は私が最初にトイレへいったあと、
しばらくしてからトイレに行ったのです。

友人はこう言いました。

「うん、多分・・・。使用中だったけど、ぜんぜん音しなかったから。」 この店は今でもあるのですが、
私は怖くてこのとき以来行ってません。

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