開かずの間

怖い話

開かずの間

投稿者:紅のプー太郎さん

旅行会社の添乗員をやってる知人から、聞いた話ですけど、
何度か又聞きを繰り返してるみたいです。
聞いた話では、伊豆方面の旅館で添乗員用の宿泊に
使われていた部屋で、もともとは客室として使われてました。
ある年、幼い女の子と母親が泊まった時、
早めに子供を寝かせつけた母親は、別の部屋に泊まっていた
愛人の部屋で、男女の関係をやりまくっていました。
環境が変わると子供は目が覚めやすく、あいにく夜中に
目覚めた女の子は、母親を探し回った揚句、
誤ってベランダから転落して死亡しました。

翌日の朝、警備員が転落して死亡している、
女の子を見つけ大騒ぎになり、呑気に愛人の部屋から
起きてきた馬鹿な母親が、気づいたそうですがね。
その件以来、夜な夜な女の子の霊が出てくる様になり、
あまりにも客から苦情が多い為に、
お祓いと目立たぬ場所にお札を張り付けて、
添乗員用にしたそうですがね。

数は減りましたけど、それでも女の子は現れ続けて、
今でも部屋の中を母親を探しまわったあと、
ベランダに出て落ちる事を、何回もやるそうです。
現在は「開かずの間」として閉鎖されていて、
誰も泊まる事は無いんですけども、生まれ替わりがあるならば、
一日でも早く成仏して、次は幸せになって欲しい物です。

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