トンネル

怖い話

トンネル

投稿者:あんちゃんさん

ある山の頂上にひとつのトンネルがあるのです。

そのトンネルとは、電気もなく、その上長くて狭く離合できないぐらいです。

歴史的にも古く最近はコンクリート落下防止の為、

一部補強をしていますが、ひんやりして不気味な感じがします。

かなり、ひっそりとしています。

その為、今までそのトンネルの存在も知られていません。

三年前の夏、僕は彼女とキャンプに行くことにしました。
待ち合わせは彼女の家に昼の1時、
しかし仕事の影響で、5時になってしまいました。

彼女には怒られましたが、明日取り戻そうと何とかなだめました。

市内から、U町まで1時間半以上それでも行くことにしました。

日も落ち初めて辺りは真っ暗。

目印のバス停に着いた時には、観光客もいません。

それから、キャンプ場方面へ山を上りそのトンネルにさしかかった時、

彼女が「このトンネル不気味やない?」といいました。

僕は、怖がりな彼女を冗談交じりに

「このトンネルは、よく幽霊の目撃談があるんだってよ」といいました。

当然ものすごく怖がり、「もう引き返そう?」と言い出すくらいでした。

僕は、車を止め「トンネルを歩かない?」といいました。

もちろん、彼女は大反対。でも僕は外に出ました。

彼女は、車の窓を開け「早く戻ってきてよ!」と怒っていいました。
僕は、カラカイついでに車のヘッドライトが照らす
トンネルの中に一人で入っていきました。

入って10メートルぐらいで、もういいかなと、車に戻りました。
すると彼女がまだ怒って車の助手席から
運転席側の窓に向かって何か言っていました。

「もう、早く入ってよ!はーやくー!ほら、入って!」 ぼくは、「俺は、車の前に立っているのに
何してんだろうこいつ?」と不思議に思い、

「おい!」と彼女に呼びかけました。 すると彼女はこちらを見るなり目を真ん丸くして、
顔は青ざめていました。

「どーしたん?」と、車に乗り込み聞きました。

そしたら、彼女が言うには僕が、

「ずっと運転席側の窓の向こうに背を向けて立っていた」と言うのです。
当然僕は、さっきまで車の前方にあるトンネルの中に
入っていたのです。
背筋が寒くなった僕と彼女は、音楽を大音量にして、
逃げるかのようにキャンプ場に入りました。

その夜は、気になって、二人ともなかなか寝付けませんでした。

次の日キャンプ場からの帰り、また通って帰らなければいけない為に、

少し時間を早めて帰ることにしました。

そして、帰り道。昨日のトンネルが見えてきました。

昼間でも真っ暗なトンネル内は、 やはり不気味でした。

それでも帰りの車中は、大盛り上がりでした。

彼女を家の前で降ろして帰ろうとした瞬間、彼女が何か言っています。
窓を開け「どーしたん?」と聞くと
「ちょっと出てきて、見てみよ」と僕の車を指差して言うのです。
出て見てみると、車のボディーいっぱいに
人の手形がいっぱい付いていたのです。

あれから2年・ ・ ・ 。

今は、その彼女とも結婚して、子供もいます。
あの日の事はもう話さなくなりましたが、
今も気になって時々思い返します。

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