投稿者:詩亜さん
これは私が小学校6年の時の話です。
私の通っていた小学校は全校150人足らずの小さな学校でした。
当時部活は強制で私はミニバスケット部でした。
しとしと雨の降る土曜日の午後4時ごろ、
やっと部活も終わり仲間6人とと2階にある
更衣室にしている教室に向かっていました。
みんなへとへとで無口で歩いていました。
教務室に電気は消えもう先生は
顧問の先生しか残っていませんでした。
学校のいつもの活気はなくすこし不気味に思えました。
そして、階段のところまでさしかかると・・・
「ララララララー―」
「!!!!!!!!」 少年少女合唱団のような歌声が聞こえてきました。
私たちの学校の部活に音楽に関する部活はありません。
私は空耳かと思いみんなに尋ねました。
私「なんか・・・聞こえる・・よね」
Aちゃん「うん」
Bちゃん「でも、音楽の先生はもう帰ってるし・・・」
一同沈黙・・・
「きゃぁぁぁぁぁぁーーー」 みんなはいっせいに教室に走っていきました。
私たちは先に教室に言っていた仲間に今のことを話しました。
私はみんなに「音楽室に確かめに行こうよ」といっても
行こうとするものはありませんでした。
そのとき「あたし行く」と心霊関係大好きなY子が名乗りをあげました。
その子と一緒に音楽室のそばまで行ってみました。
その子は歌?を聴いていないので自分も聞いてみたいとのことでした。
さすがに音楽室の戸をあけることはできなかったので
10メートルくらい離れて音楽室を見ていました。
10秒くらい沈黙していましたが結局何もありません。
Y子「なーんだ。何にも聞こえないじゃん。」
私「うーん?さっきは聞こえたんだけど・・」
Y子「教室に戻ろう。」
私「そーだね。」
その時です。
突然 「ツーツーツー」 電話の切れた時の音が響いたのです。
もちろん、その時代は携帯電話なんてものは誰一人と持っていませんでしたし、
電話のある教務室の電話の音が響いたのではありません。
放送が入ったのでも無いです。
しかも結構おっきい音でした。
「きゃぁぁぁ!!!」 叫びながら教室にもどり、先生に音楽室を確かめてくれるように頼みました。
しぶしぶながらも先生は一緒に確かめに行ってくれました。
音楽室の戸をあけましたが中には誰もいませんでした。
私はCDプレイヤーが使われたらあったかくなってるはずと
思い触ってみましたが、冷たいままでした。
(音楽室のCDプレイヤーはつかうと熱をもちます。)
結局あの歌と電話が切れる音はわかりませんでした。