迷惑先生

怖い話

迷惑先生

投稿者:ひまわり三十郎さん

八代のとある武道場にて毎年行われる
某中学校運動部の合宿についていった時のことです。
毎年僕は夜の怪談話担当で中学生達を
恐怖のどん底にたたき落とすのが恒例となっています。

その年もいつもの調子で得意の怪談話をしておりました。
道場の神前の前に子供達を集め電気を消し、
懐中電灯で顔を下から照らして演出バッチリ。
僕は寝る前ということもあってちょっと酔っぱらっており、
暗闇にタオルケットをすっぽり被った中学生達が怯えるのも構わず
ぺらぺらと上機嫌で話していたらだんだん空気がよどんでくるのが解りました。

僕が怪談話をしているとたまにこの様なことが起こります。

勘のいい子供がもうやめようと言い出しました。

「ふふん!恐がりめ!今夜はこれくらいにしといてやろう。」
と言って一端お開きとなったのですが、酔っぱらいの僕は
子供の寝入りばなに「うひひ」とか「苦しいよう」とか
いって暗闇にこだまする子供達の悲鳴に酔っておりました。
(なんて悪趣味!反省)

主将の子がいい加減にしてくれというので大人しく寝ることにしました。

しかし、はしゃぎすぎた僕には寝る場所が残っていませんでした。

唯一空いているのは道場の神前の前。

罰当たりとは思ったのですが、
そこに何故だかでかいソファーが置いてあったので
そこで寝ることにしました。
「先生、もう大人しく寝て下さいね!」
と子供に叱られながら眠りにつきました。
翌朝、僕はさわやかに目覚め、まだ眠りこけている子供達を起こして回りました。

すると子供達はやたら不機嫌なのです。
「先生、ふざけるのも大概にしてくださいよう!」
怒ってます。
一人二人ならいざ知らず道場内で寝ていた
男子生徒全員が怒っているのです。

僕は、たっぷり寝ていたぞ?何をそんなに怒るのか聞いてみました。

すると全員口を揃えて言うのです。
「うるさくって眠れませんでしたよ先生、
一晩中寝ながらお経唱えてたんですよ!!!!。」

はて?

僕はお経なんて知らないし、唱えた事なんて一度もありません。

そういえば、喉がカラカラでした。
僕の方がゾッとした夏の思い出です。

これって怪奇現象ですよね?

なんで僕がお経唱えたんでしょう?

こんなことってあるのですか?

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