投稿者:逸匠冥帝さん
ある姉妹から聞いた話です。
ある夜、妹が寝ていると、外の方から何か物音がしてきます。
耳を澄ますと、誰かが歩いている足音がはっきりと聞こえてきました。
しかし、寝ている場所は家の2階、普段は足音が聞こえることはありません。
気味が悪くなって明かりをつけようとした途端、いきなり金縛り。
金縛り体験は何度かありましたが、
今までのよりはるかにきつい金縛りです。
そして背後に人の気配がしてきます。
目には見えませんが、男性のようです。
そのうち金縛りがだんだんきつくなり、息もできないようになってきました。
苦しさが極限に達したとき、いきなり誰かが耳元でささやいたのです。
「お姉さんはどこにいるのかな」
それは物静かな男性の声でした。
そしてその瞬間に金縛りは解け、あわてて電気をつけたのですが、
誰もいませんでした。
数日後、別の所に住んでいる姉が実家へ遊びに来ました。
妹はふと気になって、姉に先日の金縛り体験を話しました。
すると、姉がそれを受けるように語り出したのです。
姉は妹より霊感が強く、金縛りにもよく遭うのですが、
妹が金縛りにあった夜、強烈な金縛りにあっていました。
それは彼女も体験したことのないほど強く、長い金縛りでした。
しかも自分の布団のそばに黒い影のようなものが立っていました。
彼女は直感的にその影が男性であると感じ、身の危険を覚えたそうです。
結局、しばらく影は立っていたそうですが、いつの間にか消えており、
金縛りもそれと同時に解けていました。
二人が体験した金縛りの原因は、どうやら
同一のもののせいだろうということになりましたが、
一体どこの誰かはわからずじまいで、その後も現れていないということです。