投稿者:ユリユリさん
あれは7年ほど前の話でしょうか。
体が弱り、寝たきりになったおじいちゃんが
亡くなってしまいました。
寝たきりになってからも、約2年間はずっと
家で生活をしていたのですが、とうとう体力も限界、
おばあちゃんも身の回りの世話をするには辛くなってきて、
S病院へ入院することになりました。
入院して間もなく、体力が衰弱しきっていたからでしょうか、
ご飯をのどに詰まらせ状態が悪化し、
そのまま帰らぬ人となってしまいました。
その数日後、おばさん(おじいちゃんの義理の妹)が体調不良のため、
おじいちゃんと同じS病院へ入院したことを知り、
家族4人でお見舞いに行くことになりました。
おばさんが入院していたのは5階、エレベーターに乗り込みました。
3階でエレベーターが止まりました。
乗り込んできたのは、年のわりには長身で、
姿勢の良い老父でした。
「・・・・?」
その人はまさに、つい先日亡くなったはずのおじいちゃんでした。
家族4人、目を見合わせ、思わず絶句したのは言うまでもありません。
穏やかな表情で、おじいちゃんの周りには
うっすらと白い煙がかかっていたように見えました。
亡くなったはず、しかし不思議と怖くはありませんでした。
おじいちゃんもおばさんのお見舞いに来たの?