何かを訴えたかった霊

何かを訴えたかった霊 怖い話
何かを訴えたかった霊

何かを訴えたかった霊

投稿者:maiさん


これは、私がまだ小学生高学年の頃の話です。

今でもハッキリ覚えているんですが、朝方に観た夢です。
バスの最後部座席に座っている友人以外は
見知らぬ人たちで、顔はまるで、モザイクがかかったように
ぼやけていましたが、声は友人でした。
そして皆でたあいも無い会話をしていると、
突然友人が怖い話をしだしたのです。
夢の中で、何か嫌な感じを察した私は、友人に
「その話知ってるけど、やめて!」と叫んだのです。
すると、座席の真中に座っている。
太ったおじさんが、友人かわりに話をしだしたのです。

話し出した時は、普通のおじさんの声だったのですが、

「やめてっ!」

という私の叫び声に混じって、地の底から聞こえるような、
伸びたテープのようなスローモーションな声に変わり、
本当に怖くて、何度も「やめて!」と叫び、
夢を制御するかのように、
「これは夢なんだから、目を覚ませばいい!」といいきかせて

ハッキリ目がさめたのが解りました。
心臓はドキドキしていて、本当に何でもない話かもしれない夢なのに、
恐怖感が迫っていたのを覚えています。

しかし、その現実に戻ったソレも一瞬の、安息でした。
よく考えると、まだ声はしているのです。
目が覚めたはずなのに!!
その声は、やっぱりあの不気味な声でした。
私の頭の中に、鈍く直接響く声・・・。

怖い話とは打って変わって、なにやら苦痛らしきことを訴えてきたのですが
その頃は知識もなく、ただ恐怖だったので
「聞きたくない!」としか抵抗する術を知りませんでした。

そして何を思ったのか、私は耳をとっさにふさごうとしたのです。

すばやく指を耳の穴に押し込めたと思ったら・・・
「ふ~さぁ~い~じゃ~だぁ~め~だぁぁぁぁぁぁ~」

と言い、片方の腕がふさぐ寸前で、強く掴まれたように
動かなくなりました。
それだけではなく、ベットがきしむ程に、
ガタガタガタガタと身体を揺すられました。
その間も、ずっと何か言っていましたが、
恐怖で聞く余裕すらありませんでした。
朝は、祖母が起こしに来てくれるので、
もうすぐその時間だと感じた私は必死で心の中で、助けを呼びました。

そして恐怖がピークに達した時に、祖母が調度起こしに来てくれたのです。

すると、嘘のようにスっと解けたのです・・・。
耳をふさいで、片方は防げない格好で、硬直してるのに、
身体は左右に揺れていて、不思議な光景だったと思います。

祖母に「何してるの?」って言われたのは言うまでもありません。

あとのき祖母に起が部屋に来てくれなかったらと思うと、ゾットします。
そして、家にあった心霊関係の本を読んだところ、
夢に出てきた霊が目がさめたら、

本当に出てくるという不思議な事があるそうです。
そして以前に、母の体験談で「優しい手」というのを
投稿させて頂いたのですが

この話をしたところ、やっと母も、その話をしてくれて、
どうやら二人が話し掛けられた霊は
同一人物であった事が判明したのです・・・。

そしてその霊の正体は、後ほど明らかにしていきたいと思います。

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