地鎮祭

地鎮祭 怖い話
地鎮祭

地鎮祭

投稿者:みむらさん

私が人間以外の何かの存在を信じる
きっかけとなった体験です。
私がまだ小さい頃、兄と従兄と兄の友達の
4人で近所で遊びまわっていました。

途中で誰かが近くの空き地に見慣れない物を見付けました。
それは地鎮祭のものでした
(詳しくはわかりませんが、建物を建てる前に
その土地の地霊を鎮めるため、四方に笹の木を立て、
それに紙で作った雷型の物をいくつかくくり付けた縄を張り、
工事の安全を祈る祭事)
勿論、当時の私達にそんなものなどわかるはずもなく、
おもしろ半分で石をそこに向けて投げ始めました。

私達のいる場所からソレまでの距離は70~80Mほど離れていたと思います。

子供の遠投力では決して届かない距離です。
届かないながらも私達は石を拾っては投げ
拾っては投げを繰り返していました。
すると従兄のKが石を投げた後少し経って、
「カ~~ン・・・」と、

まるで空間に響き渡るような冷たい音がしました。
私達はその音に気付き「おおー届いた!Kちゃんすごい!」
と騒ぎながらKの顔を見ると、
Kの額から血がスーっと流れてきてました。
Kは痛がる様子もなく気付いてませんでした。

私達はとても驚き、「血が出てるよ!!」とKに言うと、

Kは額を撫でた自分の血のついた手を見て泣き出しました。

慌ててそこから一番近かった兄の友達の家にKを連れて行き、

そこのおばちゃんに手当てしてもらい大事には至りませんでした。
関係あるかどうかわかりませんが、その事件の少し後
一人で私が庭で遊んでいると、

こちらに向かって石みたいな物が飛んできてるのに気付きました。

不思議な事ですが本当に気付いたのです。
しかし気付いた瞬間には避ける間も無く、
それは私の頭を斬るようにかすめ、
後ろの小屋に当たったのか「ガーン!」と音を立てました。
私も痛みとかは感じませんでしたが、

自分の血を見て泣き出し家に逃げ込み母親に手当てしてもらいました。

その時は誰かが投げた何かが当たったと思っていましたが、
後で振り返ってみると飛んできた方向は
その地鎮祭の方向と一致します。
私は今でもきっと罰が当たったのだと思っています。
現在はその場所には普通に家が建っています。

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