投稿者:あららさん
私の叔母は、肝臓の病気で入院しました。
本人は勿論知りませんが、だいぶ病状は重く
余命わずかといった状態。
でも、意識もはっきりしているしちゃんと会話もでました。
ある日、叔母が「部屋の隅っこに着物を着た小さな女の子がいる。」
と言い出しました。
みんな本気にしていませんでしたが、叔母は毎日毎日
「女の子がいる。」と言い続けやがて亡くなりました。
後に親族の間では「昔、死んだ叔母の妹
(子供のときに亡くなっている)が迎えに来たんだろう」
ということになりました。
それからしばらくしたある日、私の母が
「部屋で一人でいると、壁に田舎のお墓が見えてくるの。
空が真っ赤でカラスの声が聞こえてとても怖い。」というのです。
初めは「変なこと言うな~。」くらいにしか思わなかったのですが、
あんまり何度も言うもので、一度墓参りに行きました。
そうすれば、母も落ち着くと思ったからです。
でも・・・今度は「いつも死んだおじいちゃんと叔母ちゃん(前出)
がそばにいるんだ。」と言い出しました。
おいおい・・・・悪化してるじゃないか!!
そんなことが続いたせいか、母は体調を崩し
精密検査を受けたところガンが発見されました。
もう手遅れの状態でした。
思えば、お墓が見えると言い出したころからガンは
母を確実に蝕んでいたのです。
病に冒され日に日に衰弱していく母は
「今日もおじいちゃんと、叔母ちゃんがいる。」といい続けました。
病気のせいで神経過敏になっているとばかり思っていた私ですが、
ついにある時見てしまったのです。
母の隣に立つおばの姿を!
それは透き通った胸から上だけの姿でした。
私が存在に気づいていると察知すると、スッと天井のほうへ
上がって行きそのまま消えてしまいました。
母の言ったことは本当だったのですね。
そして、母も亡くなりました。
小さな女の子、祖父や叔母。
人が亡くなるときには誰かがすっと寄り添ってくるものなのですね。
私のお迎えは、いったい誰になるのだろう・・・・?