投稿者:あららさん
私の大叔母は、子供の頃に臨死体験をしてから
死期が近い人の霊が傍に来るようになったそうです。
その人が死ぬ半年位前から、彼女のまわりに
いつもボーッとした白い人影がつきまとうようになるそうで、
知り合いならそのシルエットで誰だか察しがつくそうです。
ずいぶん前のことになりますが、大叔母の住む
ご近所の奥さんが亡くなりました。
まだ若かった人であとにはご主人と幼い子供が残されました。
大叔母は、残された子供を不憫に思い
そのご主人に新しい奥さんを紹介してあげたそうです。
死んだ奥さんもそのほうが喜ぶだろうと思ってのことでした。
話は順調に進んで、大叔母は仲人を務めることになりました。
式の当日、あわただしく身支度をしている大叔母がふと窓を見ると、
なんと死んだあの奥さんが家の中をそっと覗いていたそうです。
ぼんやりとした白い影ではなく、はっきりとした人の姿でした。
悲しいでも、嬉しいでもなく何の感情も読み取れないような表情だったそうです。
日ごろから霊と暮らしている大叔母も、これにはビビッタそうで
「私の見た霊の中で一番怖かった」といっていました。
窓から覗くその奥さんは、何を伝えたかったのか
大叔母は今でも気になっているそうです。