小さなおじいさん

怖い話

小さなおじいさん

投稿者:まんちゃんさん

私が23歳のとき、仕事が忙しくて午前3時ごろ
福岡市の室見川沿いの道路を自宅に向かい、

走らせていました。
この日は蒸し暑く、エアコンをガンガンにかけ疲れも手伝って、
あくびをしながら運転をしていました。

さすがにこの時間は対向車もなく、かなりとばしていました。

すると、突然悪寒が走り、なんか「やば~い雰囲気」を感じたとき、

左目の脇の視界に何かが飛び込んできました。

私が助手席に目をやると・・・なんと知らないおじいさんが正座をして座っていたのです。

それから暫くはどうやって運転したか、全く覚えていません。
国道202号線バイパスと交差する信号が
赤の点滅になっているのに気付き、あわてて止まりました。

その時すでにおじいさんは消えていました。

バイパスを横断して車を止め、今あった事を冷静に思い起こしながら、

はち切れんばかりの心臓を落ち着かせました。

確かに座っていたのはおじいさんでした。
うつむきかげんで、全体がオレンジ色をしていて、
透けていたと思います。
あと印象にあるのは、このおじいさんが座っている
全体の高さが50cm位だったのを

はっきり覚えています。

表現しにくいような臭いもありました。

それからこの道は通った事はありません。

あの一瞬の出来事がいまでもはっきり脳裏に焼き付いています。

いったいあれは何だったのでしょうか?

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