投稿者:年女さん
これは5年前の冬、私が高校生のときのお話です。
当時私は吹奏楽部で、間近にせまった定期演奏会の練習を
教室で夜遅くまで励んでいました。
その教室には私をいれて4人いて、友達のKさん以外、
教室の壁を向いて練習していました。
Kさんは、一人で教室の窓(窓の外は他の教室と
つながってるベランダ)の方を向いて練習していました。
すると、突然Kさんが悲鳴をあげました。
みんなびっくりして「どうしたと?!」と聞くと
「今、窓の外から髪の長い知らない女の人が、
窓に手をべたーっとつけてのぞきよった!!
しかも目が合ってしまった!」と言うのです。
外は真冬の夜。それに部員はみんな練習に必死で、
わざわざ寒いベランダ通ってのぞきになんて来るはずがありません。
直後、霊などまったく信じていないA先輩が
「そんなもんおるわけがない!私が見てあげる」と
言ってその窓を開け、誰かいるかどうか見てまわりましたが、
誰もいませんでした。
その当時、けっこう音楽室で学ランの男の子がいた
(うちの学校はブレザーでした)とか、
早朝の朝練で学校に来たら、5階のベランダに
学ランの男の子がいて上からじーっと見下ろしてたなど、
いろんな目撃談がありました。
先日Kさんと遊んだ時、その話をふと思い出し
あの話のことを聞いてみました。
「あの時って、ほんとに女の人見えたと?どんな人やったと?」
と聞くと、「う~ん、今で言うと貞子って感じの人で、
しかもセーラー服着よったよ」
セーラー服なんてこと、初耳で、思い出して
さらにこわくなってしまいました・・・